実家じまいノート

実家じまいの費用は総額いくらか
片付けから登記・解体まで

最終更新:2026年9月26日

実家じまいの費用は、片付けだけで終わるのか、解体までやるのかで桁が変わります。片付けと登記だけなら30万〜80万円ほど。解体まで進めると150万〜250万円になります。

個別の記事は多いのに、総額を出している記事がほとんどありません。ここでは全部の費目を並べ、下で概算を出せるようにしました。

目安の幅を出すためのものです。実際の金額は必ず見積もりでご確認ください。入力内容はこの端末の中だけで計算しています。

費用の内訳

1. 遺品整理・片付け 3万〜60万円

間取りで決まります。一戸建ての実家は3LDK〜4LDK以上に当たることが多く、17万〜60万円が目安です。

家族で仕分けを済ませてから頼むと、物量が減るぶん金額が下がります。ここがいちばん削れる費目です。

→ 遺品整理の費用相場と、業者の選び方

2. 家電4品目のリサイクル 1万〜2万円

エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は粗大ごみに出せません。リサイクル料金と収集運搬料がかかり、4品目そろうと1万〜2万円ほどです。

買い替える店に引き取ってもらうか、郵便局でリサイクル券を買って指定引取場所に持ち込むと安く済みます。

3. 相続登記 実費のみなら1万〜15万円、司法書士に頼むと+5万〜10万円

かかるのは3つです。

自分で申請することもできます。差額は8万円前後。相続人が少なく、物件が1つなら現実的です。相続人が多い、実家の名義が祖父のままといった場合は、司法書士に頼んだほうが確実です。

報酬は事務所によって2倍以上違うことがあります。 複数から見積もりを取ってください。

4. 相続税 基礎控除を超えた場合のみ

遺産の合計が「3,000万円+600万円×法定相続人の数」を超える場合にかかります。相続人が3人なら4,800万円です。多くの実家じまいでは、ここは0円で済みます。

→ 相続手続きの期限一覧

5. 解体 木造30坪で90万〜150万円

構造で坪単価が変わります。

構造坪単価30坪の目安40坪の目安
木造3万〜5万円90万〜150万円120万〜200万円
鉄骨造4万〜6万円120万〜180万円160万〜240万円
鉄筋コンクリート造6万〜8万円180万〜240万円240万〜320万円

これに付帯工事が乗ります。庭木やブロック塀の撤去、残置物の処分などで、数十万円単位で増えることがあります。アスベストが見つかると、さらに数十万円かかります。昭和の家では珍しくありません。

道が狭くて重機が入らない、隣家が近いといった条件でも上がります。

解体すると、翌年から固定資産税が上がります

住宅が建っている土地には固定資産税の軽減措置がありますが、更地にするとこれがなくなります。売る目処が立たないまま先に解体すると、税金だけが増えることになります。

固定資産税は1月1日時点の状況で決まるので、解体の時期は売却の見込みとあわせて考えてください。

6. そのほか 5万〜15万円

戻ってくるお金もあります

→ 空き家の3,000万円特別控除(2027年12月31日で終わります)

費用を抑える順番

  1. 家族で仕分けを済ませる — 効果がいちばん大きい
  2. 売れる物を先に出す — 買取と組み合わせる
  3. 家電4品目を自分で手配する — 業者経由より安い
  4. 見積もりは3社から取る — 遺品整理も解体も、相場の幅が大きい
  5. 自治体の補助金を調べる — 解体費用の一部が出ることがある
  6. 解体は売却の目処が立ってから — 先に壊すと税金が増える

→ 実家の片付けが進まない3つの理由と、きょうだいで決める手順

よくある質問

片付けと解体、どちらを先にやりますか

解体するなら、家財の処分は解体業者にまとめて任せたほうが安くなることがあります。ただし思い出の品や書類が混ざったまま壊されると取り返しがつかないので、家族で必要な物を抜いてからにしてください。

お金は誰が出しますか

相続人で分担するのが一般的ですが、決まりはありません。売却代金から精算する取り決めにしておくと、立て替えの不公平感が残りません。 始める前に決めておいてください。

解体せずに売れますか

売れます。古家付き土地として売る、リフォーム前提の買主を探す、という選択肢があります。解体費用は100万円を超えるので、壊す前に不動産会社に相談する価値は十分あります。

費用が払えない場合は

売却代金で精算する前提で進める方法があります。相続放棄を検討する場合は、遺品を処分する前に判断してください。処分すると放棄できなくなることがあります。

片付けと手続きを、きょうだいで

「実家じまいノート」は、実家の物を撮って「残す・もらう・売る・手放す」を分け、部屋ごとの片付け率と手続きの期限をまとめて管理できるiPhoneアプリです。無料で始められます。

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出典

金額はすべて目安です。地域・建物の状態・物量によって大きく変わります。実際の費用は見積もりで、税金の扱いは税務署または税理士にご確認ください。